Re 日溜哀歌

直向きに、気まぐれに。

2019-09-19から1日間の記事一覧

僕の望んだ世界で死んで

剥がれ落ちていく幻想に 伸ばした腕は儚く千切れた 失ったものの代償に この世界は私に始まりを与えた 遠く君が望んだそれはこの世界に阻まれた 拒まれ消えるその夢は千々に紛れてもそこにある 目に見えぬなら閉じれば良い 聞こえないなら両手を閉じて 想い…

君の望んだ世界を生きる

甘い果実の匂い 熟した足ならもういらないから 青い果実のご褒美のように やわらかな腕に抱かれて 眠る 今は 昨日の午後1時目眩がするほど 時計の針を逆さまにして蜃気楼へ飛び込んだ そこは甘い甘い海の底 自由になって泳げる魚 さ迷える脚は置き去りに 両…