憧れ
折れて膝をつきながらも歯をくいしばり立ち上がろうとする姿に憧れた。
転んでも何事もなかった様に立ち上がり呆然と立ち尽くす私は空っぽだから。
膝をつく悔しさ、辛いながらも歯をくいしばる強さ、立ち上がろうとする勇気。
そのどれもが美しい。
そんな人に私もなりたい。
何時しか作業となったそれらは決して蔑ろにして良いものじゃない。
悔しさはバネになり、より遠くへ跳ぶための原動力に。
強さは忍耐強さに、誰かを支える優しさに。勇気は扉を開く鍵になる。
いつしか転ぶことにも馴れて、流れる血になにも感じなくなる前に。
もっと貴方に自信をもって。
悔しいと、辛いと思えるあなたは強い人。
足がすくんでしまってもだいじょうぶ。
いつか手を差しのべる優しさへ変わる。
その優しさを待っている人がいる。
だから、だから。
大丈夫だよ。
いまはまだ、うずくまっててもいい。
そうしていつか、手を伸ばしてみて。
沢山の人がそれを待ってる